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幸福度1位のフィンランド。わたし達の幸福度を上げる要素って本当は何なんだ?

旅のしたく
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バリアフリーの平屋で暮らす兼業主婦です。
車いすの夫と過ごす平屋は快適です。ここにいると私は本当に”ホッ”とします。セラピードッグの愛犬に癒されつつ、穏やかな時間が流れるからです。

ええ、とても幸せですよ。
そして幸せな人生と感じられる理由は、2年に一度ペースでの旅行です。
その予定をじっくりと二人で考えたり、どこが美味しいレストランかどのホテルがいいか、旅程はどうするか、時間を掛けて考えるのです。こうした、旅行へ行くまでの時間がまた良いのです。

 

そして、出かけた先での思い出は人生の豊かな糧となり、私たちの幸せの要素となっていきます。

そろそろ、次の旅の計画をしよう~。
車いすで、障がい者夫との旅。大変と思われるだろう。でもね、正直、そうでもない。もちろん、普通の人とは違って、色々と旅の前準備に必要なことが多いし、多めに時間を掛けなければならないことも沢山ある。
次の旅行計画は今のところ、『フィンランド』!

なぜなら、最寄り空港の福岡からフィンエアーの直行便で行ける事と、やはり”北欧デザイン”が生まれる場所だからです。そして、幸福度の高い国の人々が何を食べ、どんな街に暮らしているのか見たいです。
素敵なインテリアに囲まれて暮らしているのだろうか?日々、スーパーではどんな食材を買っているのかな??スーパーチェックも楽しそう。そして、物価と課税度もどんなものだろうと興味が湧きます。

もし、日程に余裕があれば、ヘルシンキから船でストックホルムへも足を延ばせると、、ホントはコペンハーゲンも行きたいなぁ・・・。

フィンランド、『福祉国家』です。
やはり、障がい者のいる家庭ですから、”福祉”って重要なんですよね。。
『福祉国家』だからこそ、幸福度ランキングで上位なのだろうと思うのです。

ちょっと気になり、ランキングのグラフをよく見てみました。
いったい幸福度は何で図られているのか、どんな理由で高くなっているのかな??

フィンランドは堂々の1位です。

2019年のレポートは、「1位」!
デンマークは2位、スウェーデンは7位、やはり北欧勢は上位です。
帯で表示されていますが、この帯の長さが長ければ長いほど上位です。
調査で一番帯が長かったのが、「フィンランド」。ポイントは7,769となっています。
日本は58位。日本のポイントは5,886です。
以下のグラフ、1位のフィンランドの上に58位の日本を並べてみました。
何が違うのでしょう。。
全部のレポートはコチラのサイトから見ることが出来ます。(英語です。)

https://worldhappiness.report/ed/2019/

紫色:GDP
ピンク:ソーシャルサポート/社会福祉
オレンジ:健康寿命
黄色:人生の選択の自由度
ブルー:寛容度
ブルーグレー:国の腐敗度
薄紫:ディストピア(つまりユートピアの反対で理想郷と言えるか)
黒:誤差?
として表記されています。

中身をみてちょっと悲しくなりました。
GDPも福祉はさほど変わらない。そして健康寿命においては日本の方が良い。
顕著に変わるのが、黄色以降。「人生の選択の自由」「寛容さ」「理想の国かどうか」と言う事になります。ここが、低い。
特に、、「寛容さ」の低さが顕著です。寛容度合いのブルーは、”チョッ”としかありません。
そして、薄紫の「理想の国かどうか」も他国より”ギューッ”と短いです。

日本は不寛容で、人生に自由が無く、ディストピアだと感じているという事だからです。
確かにそうだと思える日本社会があることを私も感じます。

車いすユーザー。バスに乗車拒否をされたらきっと凹むけど、サッサと諦める方が気楽で良い?
車いす関連のニュースを見ました。言い分は最もだけど、実際の日本社会において、働く人々の置かれた難しい背景を先読みしてあげた方が、悶々したり、イライラしたり、差別されたと感じて凹まなくで済みそうな気がするのです…。けして、これが良いとは言わない。

そして、さらに悲しいデータ結果がありました。
過去と比較して幸福に変わったか、変わらなかったかのグラフです。
これは2005年から2008年までと2016年から2018年までを比較しての結果です。
1位から10位も参考に乗せています。


フィンランドは67位。2005-2008年より、僅かですが、0.097ポイント上がりました。
現状維持されているということでもありますね。。
しかし、日本は、2005-2008年より、0.215ポイント・・・下がりました。

2005-2008年よりも、幸福度は落ちたということです。
2005-2008年が今よりずっと良かったなら、、マイナスと言うのは解りますが・・・
日本って、世界から見ると豊かで優しい国と思われているし、今、日本は世界でも人気の観光国です。しかし、日本人の実際の幸福度は下がっている。

『幸福の理由』はこんなデータだけで解ることではないかもしれません。
しかし、日本の”不寛容さ”は私も時に感じていたことです。
そして、”人生の選択の自由度”が低いことも。
人々がチャンスを掴むきっかけが日本には少ないと感じます。
お金が無ければ、大学で勉強したり、社会に出ても仕事に追われ、勉強しなおすことも難しいです。

Jason GohによるPixabayからの画像

そんな人々にとって、、この日本は決してユートピアではありません。
こうしたことが、『幸福度』の結果として如実に出ていることにガッカリしたことと、しかも、それは多くの人が感じているからデータに出ているというわけです。
これが解決されなければ、日本が幸福度ランキングの上位に来ることはまずないってコトです。

ヒュッゲに倣えば『幸福度』が上がるかも??

北欧好きの日本人は大変多いです。あの「かもめ食堂」の映画はとても良かったし、ムーミンにマリメッコ、、北欧雑貨の人気は衰えません。
テレビなどではよく彼らの文化として”ヒュッゲ”が幸福の秘訣と紹介され、素敵な住まい、豊かな自然、家族と過ごす緩やかな時間、などが紹介されます。そんな、テレビ番組を私も好んで見ていますし、北欧の暮らし方の本も人気です。
日本の人々の心に緩やかで穏やかな暮らしの”ヒュッゲ”ができれば幸せなことです。

でも、北欧の”ヒュッゲ”な暮らし方を習えば日本人の『幸福度』が上がるか?幸福度ランキング、上がった~祝!!ってなるかしら。
上がる人ももちろんいると思います。
ですが、皆が上がるかと言うとそうでは無いと思います。

正直、”ヒュッゲ”ができる環境下にある人が本当はどれだけいるのか?という部分です。

”ヒュッゲ”ができるような『社会』が無いと、、日本の『幸福度』は決して上がる時は来ないと思うのです。そして、そうしたことに価値を置く人々が増えなけれは、、決して上がらない。

北欧はその環境を『政府』が作っています。

そう、、『福祉国家』です。様々な制度が国民の生活を守っています。
勉強したかったら、大学まで無料です。
家族の時間を十分に持つために、子供をもうけた家族への充実した「福祉制度」を作っています。年を取り介護が必要になっても、「福祉制度」を利用できます。年金で暮らせるという安心を人々が共有しています。
これが、ずっと持続させられるかは解りませんが、これにより、確かに”誰もが安心した暮らし”ができることが、幸福度の高さに確実に繋がっています。
国民が高い税金を払う事で、フィンランドを「ユートピア」にしているのだと思います。

そう、原資である「税金」が絶対に必要です。
日本はどうか。。。
「増税」でそれをまかなうと言いましたが、増税されても「福祉」には結局使われませんでした。それは、、どこに行った??

税金として集められたお金がどこに行ったかをまず、自分で調べることです。
消費税は10%に上がります。その行方はどこかをちゃんと確かめるのです。
「消費税」という”税”は所得の低い人ほど家計に深く影響を与えます。
決して、平等な”税”の取り方ではありません。

本来なら、集められた全ての税金がどこにどのように使われたかを把握できなければ、人々は税金を払う意味を失います。
北欧の人々はこのことを国民として皆でやっています。まず、ココが違うと思います。

人々がやはり、ちゃんと個々で考えられるように成らなければ、みんなの『幸福度』を1ポイントづつ上げるという事にはつながらないと思うのです。

日本はこれから、どんな政府になっていくのか?
もちろん、高福祉国家の弊害もあると聞きます。
日本は日本独自の政策がもちろん必要と思います。
でも、国民全体の『幸福度』を重んじる”ヒュッゲ”な政府であってほしいと願います。

何となく、日本は瀬戸際に来ているような気がします。

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