保護犬クレマは引き取ったとき、「フィラリア強陽性」でした。
フィラリアとは蚊を媒体として動物に寄生する寄生虫のことです。
猫も感染します。
細長く成長したフィラリア成虫は心臓に巣くいます。
そして、心臓を少しずつ弱め、犬を弱らせて最終的には死に至らしめるという恐ろしい病気です。
毎月のお薬で予防ができますが、保護犬、保護猫の多くは蚊に刺されっぱなしになり、このフィラリアを持っていることが多々あります。
クレマちゃんもフィラリアに感染していたため、フィラリアの治療を考えなければなりません。
そして、今できる最善の方法は何だろうかと考えます。
ボランティアさんの説明による今後の治療法として、通年(本来は蚊が媒介する春から秋まで飲ませる薬を年中飲ませる)フィラリア予防の薬を飲ませ続ければ数年でフィラリア検査での陰性転換で完治できるとのこと。
しかし、心臓にフィラリア成虫が長く滞在すればするほど、回復能力のない心臓への影響が続くことになります。
次に、会社会社の人に紹介されたいろんな治療法をしているという触れ込みの病院へも行ってみました。
そこでは心臓が少しでも弱るのを避けるためできるだけ早く、注射で体の中のフィラリア成虫を殺してしまったほうが良いというもの。
ええ、調べもの大好きな私は徹底的に調べてみましたよ。
獣医師用の雑誌の資料に行きつきました。
『注射で殺して…っていうのは一理あるが、しかし、強力な薬剤を注射することになるため、前もって抗生物質を投与し、注射をした場合の方が生存率が高い。』らしいのです。
でも、その抗生剤を使うという方法はどの病院に聞いてもやっていません。
で、その注射で駆虫するという病院へもう一度相談してみると、注射は強い薬なのでフィラリアは一気に死にます。
その一気に死んだフィラリアが血管を詰まらせるのが大変危険である。
だから半量を二回に分けることで一回目に弱らせ、二回目に完全に殺すという方法を取ることでリスクを減らす。
「今までに失敗したことがない」と言われました。そしたら、今後のクレマの心臓を弱らせないためにはできるだけ早く駆虫し、心臓の負担を軽くしてあげることが私たちにできる最善のことではと結論しました。
でも、、「この治療に〇〇万円掛かります。」と価格の書かれた書類を渡されました。
…いや、ここで惜しんではいけない。だって、命の問題だもの!いくらかかっても決行です。
ここまでは、先生に感謝できておりました。
ですが、、、ちょっとお金の匂いがする病院だなぁ~ってのは感じていたんです。
二回目の注射後、、、あれれ、フィラリア陽性のまま。。
心臓はどうか?院長先生は心音はいい音です。一旦、経過を見ましょう。心配している心臓の方はエコーを見ても今のところ薬を飲む必要もない状態ですよ。と。。。
で、次の週また病院へ。院長先生が不在で奥さん先生登場。
この時、フィラリアは陰性となりホッと一安心。
ですが、、心音、心臓エコーと検査します。。すると…奥さん先生怪訝な表情です。
「これは心臓悪いですね。今後一生薬を飲み続けることになると思います。」とおっしゃる。
はぁ???先週に院長先生が言ったことと真逆です。
一週間でそんなに悪くなるの??
え~おかしいでしょ!私食らいつきました!
「おかしいですよ!私先週は院長先生の方から心臓は良好だと聞きました、なんでそんなに急に悪くなるんですか?どういうことですか??」私、涙目の上に、、、というか泣き出す。。。
そしたら、奥から院長先生登場。。逃げる奥さん先生。。
もう、、ダメだ。本当のことはこの二人からは聞けない。
ええ、この病院に行くのは速攻辞めましたよ。
遠いですが、セカンドオピニオンを聞きに私が昔から掛かっている動物病院の先生のところまで行きました!
クレマの心臓。。大丈夫でした。大方の犬にあるちょっとした雑音は聞こえるけど、様子を時々注意すれはいい程度。
それから7年。この前のエコーでもまだ大丈夫!薬を飲むことが必要な状態には無いですとのお墨付きを頂きました。
やっぱり、事業拡大を目指している動物病院はお金とれそうなとこから取ることが優先になっちゃうのかなぁ・・・
初診料も高かったしね。。
先生の良し悪しはそれぞれの信頼関係もあると思います。
だから、誰かの評価ではなく、自分が信頼していて話がしやすい先生が一番だと思います。
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