我が家のアイドル、アメリカンコッカースパニエルのクレマちゃんは保護犬です。
保護犬とは殺処分される前に動物レスキューのボランティアの団体が保健所から犬や猫を引き取って、保護した犬のこと。保護猫もいます。
クレマちゃんも田舎町を放浪し、保健所に入っていたところを救われました。
そして、動物レスキュー団体の手を経て我が家にやってまいりました。
最初は悲痛な表情のクレマちゃんをあんまり可愛いって感じなかった。
そう、最初は可愛いと思って引き取ったゃんじゃないんです。
前の犬への罪滅ぼしだと思う。
クレマの前に買ってた犬もアメリカンコッカースパニエルでした。
可愛くってしょうがない。本当に可愛かった。
でも、私の不注意から交通事故で無くなりました。
まだ。二歳になる前でした。
犬を飼っている方は、ちょっとした家の前であっても、リードを必ずつけてほしい。大丈夫って思わないでほしい。特に好奇心旺盛な若い犬だったら。。。
そのあと、もう飼わない。飼う資格ないって思いました。
でも、ふさぎ込んだ私を見かねて夫は子犬を買おうとしていました。
私、、夫に言いました。「買わないで、私は里親募集で探す」って。
飼い主のいない犬を引き取って、前の犬の命の埋め合わせをしたら、心に空いた大きな穴が埋まるのでは・・・と、思った。
とりあえずネットで“アメコカ”“里親”って入れてみました。
すると、あるペットサロンのブログが出てきました。
そこに、ボランティアグループが保護しているアメコカの写真が紹介されています。
ブルーシートの上にクリーム色をした悲痛で物悲しい顔のぼさぼさしたアメコカの写真が載っているではありませんか。
しかもフィラリア強陽性なんて書いてあります。
メールを送ってみると、その週末になんと自宅から20分もかからない場所で譲渡会をするという連絡が。。
夫は心配だったようです。だって、フィラリア強陽性です。
また、悲しい思いをすることになってはと思ったようです。
でも、引き取りました。
動機の悪い私は最初からクレマが可愛かった訳ではありません。
だって、前の犬が可愛くて仕方がなくて。
最初、クレマをみて、やっぱり違う…なんて酷いこと思いました。
でも、人間って不思議なものです。一緒にいるとどんどん愛情が芽生えるのでしょうか?
だんだん可愛くってしょうがなくなって、毎日可愛いと言いながら、7年経ってしまいました。
クレマは私の心の穴を見事に埋めてくれましたし、動機の悪い私の自己満足も満たしてくれました。
そして、私は亡くした愛犬と保護犬クレマからたくさんの事を教えてもらいました。
クレマが生涯を閉じるまで大切に家族として過ごしていこうと思っています。
もし、これを読んだ誰かがペットを飼うのはペットショップのショーケースだけではない、「里親」という選択もあるのだと思ってくれると幸いです。
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