この印象的な建築物。。誰もが一度は写真やテレビで見たことがあるはず。
コンクリート製なんです。ローマン・コンクリート。
2000年近く経っているので、このローマン・コンクリートの強度は実証済みって事ですよね。現代にもっと活かせないものなのでしょうか??
パンテオンは万神殿として使われていました。古代ローマの発展の背景にはあらゆる宗教に寛大だったことがあるのではないかと思っています。
ギリシャ神話の焼き直し宗教みたいのが、ローマ神話ですし、他国の神々も祭られていたりしますしね。日本の八百万信仰とも似てますね。
だから、この万神殿パンテオンって本当にローマ時代の象徴に思えます。
この円形のパンテオン、近づくとやはり異彩を放っています。。
ローマ市内には沢山のルネッサンス期からの建物がそのままに、大変古い街並みを楽しめますが、この中に突然、二千年級の古さの建物が「どーん」とある。
間違っても遺跡ではないってところが凄い。
初めて見た時が、後ろ側からだったので余計にその古さを感じてしまいます。
この建物のココが好きなんです。ギリシャ風の列柱の天井部分。
ここだけ、木の梁で天井が支えられているんです。この木の古さを見るとなんだか、ワクワク、ゾクゾクするんです。ここのどこかに何かが潜んでいそうな気分になります。
ええ、これがまた見たくて、2回目のパンテオン見学なのです。
これを眺めつつ、古代ローマにタイムスリップしたらどんな世界だったのかと妄想します…。
訪れたら、ぜひこの列柱の間から上を見上げてみてください。
前置きが長くなってしまいましたが、パンテオンは完全バリアフリーです!向かって左手の方へ行きますとスロープがちゃんと設けてあります。
この、大きな扉をくぐって。。。
中に入って見上げますと、丸い天井にぽっかりと丸い窓。
この、丸い天井の窓は直径9mもあるのです。
ラファエロの墓やイタリア初代国王のヴィットリア・エマヌエーレ2世のお墓もあり、祈りが捧げられています。中に入ると興奮しますが、礼拝堂や教会といった場所は静かに見学です。
ローマは313年、コンスタンティヌス帝のミラノ勅令によりキリスト教が公認されました。その後、609年にはここがキリスト教の聖堂となってしまいました。
ですから、『キリスト教の建物だったから残された』わけでもあります。
個人的にはキリスト教より、ギリシャ・ローマ神話とか八百万的宗教の方が好きですが、おかげでパンテオンが遺跡にならずに済んで良かったってことですね。。。
写真でお分かりの通り、パンテオン正面のロトンダ広場にはエジプトのオベリスクが建てられた噴水があり、広場は一面石畳です。
パンテオンを中心に観光名所ばかりですが、ほとんどが石畳で、たま~に歩道が平らかな。。くらいの感じです。
「ピンコロ石畳」を覚悟の上での観光ですよ。。。とほほ。
でもですね、、このパンテオンの1960年代の写真がどこかのレストランに貼られていたんですね。すると、このパンテオン前は石畳ではなく、舗装されていて広場が駐車場のようになっていました。
きっと、その後、昔の状態に戻したのでしょうね。
車椅子にとっては厳しい環境ですが、やはり、景観保護には私も賛成なのでこのままずっと変わらない姿であってほしいです。
早朝、パンテオン前を通過中に日本人カップルがフォトウエディング撮影中でした!いい写真が撮れたでしょうね~
「お幸せに~!!」
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