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バリアフリートイレの作り方ー障害に応じて広さと空間を設計する。

バリアフリーの家とは
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二階建ての戸建て住宅はみんな一階と二階に一つずつのトイレが定番になっています。
階段の支障を考えると便利ですよね。

平屋の我が家でもトイレは2か所です。
平屋なのにトイレ2個いる?って思われるでしょうけど、やはり、障がい者の場合、色々と時間がかかるのです。
そこで、私がトイレに行きたくなる…。我慢できないわ!
だから、洗面ルームに一つ。それから、個室タイプのトイレがもう一つ。
色々考慮し、お互い気兼ねなく生活するためにも『トイレは2つ』としました。
ええ、助かってます。
それに、洗面ルームのトイレは開放的な空間なので、、籠りたいって時は個室の方がいいですし、なんせ、お客様が来られたら…もちろん、個室でしていただかなければ!

私はもっぱら家事導線的に便利な、”開放トイレ”の方を愛用しておりますけどね。

 

個室のトイレには夫の使い勝手のための工夫があります。

座面の高さの調整です。
我が家のトイレは「SATIS・サティス」。
当時の最新のものでしたが、またまたオシャレな感じのSATISが発売されているのですね。。
サティスの座面の高さは38.5㎝です。夫の車いすの座面高は45㎝。
約6.5㎝、トイレの座面が低い。

これだと、車椅子から便座へ移りにくい。
高さが同じになるだけで、出来ることが増えます。
やはり、公共のトイレは高さの点で夫が利用するには難しいので、介助を必要としますが、家では自分で好きな時に行け無ければなりません。私が会社に行っている間が困りますからね。

夫の場合、出来るだけ高低差を無くして平らにすると、移乗が出来るうえ、安全。
ちょっとしたこと一つで一人で出来ることが増えるんです。

で、それを満たすためにこんな工夫をしてもらいました。
トイレの下をかさ上げ戦略です!

 

便器の底の板がわかりますでしょうか?座面高さ、45㎝になりました。


ええ、夫も私もそこそこ大型人間です。(横ではなく縦に…)
車いすの高さに合わせて便座が高くなりましたが、私はすぐに慣れました。
低いトイレに座ると変な感じさえするようになってしまいました。
たまに遊びに来る私の母。
身長155㎝。ちょっと、足がブランとなりますが、ちゃんと使えています。
”開放トイレ”の方も同じようにかさ上げしています。
もしかすると、個室トイレの利用が難しくなった場合にこちらに工夫をすることも可能かと建築当初考えたからです。ですが、今のところ大丈夫です。

個室トイレの広さの考え方について。
広ければ良いかというと、そうではありません。同じ車いすユーザーでも上肢の障害度合いで全然違ってくると思います。
TOTOにもこうしたバリアフリー専用のトイレがあり、稼働式の壁付け手すりなどが販売されています。

すっきりしていいのですが、自宅トイレが公共のバリアフリートイレみたいになっちゃうと何だか温かみが無いというか、、家でトイレをしている感がなくなっちゃうというか。。。
この、手すりが冷たそうな気がします。

ポールをぎゅっと掴んでトイレの座面に移動ができる車いすユーザーや高齢者には使いやすいのかもしれません。

しかし、夫の場合、腕の筋力が弱くなっているので、手すりを掴むために腕を伸ばすと体が不安定になり危険です。ポールのような形状の支えだとほぼ役に立ちません。
ですが、腕をテーブルのようなところで支えられるなら、安定し移動がしやすくなります。
そして、便座横に車いすを並べて、横移動の方法をとると夫の場合最初に手を置く場所がない状態になり、不安定。なので、斜めに車いすで近づき、棚に手を添えて体を移動させる方が良いということで、こんな仕様になりました。


棚だと壁からの距離を稼ぐことができる上、腕を伸ばすにも棚に乗せながら伸ばせます。
そして、自分の必要とする幅で大工さんに造作してもらえるので、これもシミュレーションして必要な幅を夫が決めました。

今のところ、自宅でのトイレは自分で済ませることが出来、気兼ねなくいつでも行けています。
用を済ませる間も、ここに手を置いて体を安定させることが出来ているようです。
トイレットペーパーも腕を支えつつ取ることが出来ます。

そして、棚の下は車いすの足台が引っかからない空間が確保でき、一石二鳥です。

結果、このトイレ全体の横幅はさほど大きくせずに済んでいます。
トイレ室内の大きさは横幅120㎝、奥行き190㎝ です。
そんなに大きなスペースを取らずに、バリアフリートイレができました。

この手すり代わりの棚の延長に小さい手洗いを設け、手洗いの下を小さな収納にしました。


ここに掃除道具や予備のトイレットペーパーなどを入れています。
この収納があるおかげで、お掃除がトイレ空間で完結できます。あると無いとじゃ全然便利さが違いますよね。

なんという事でしょう~♪
便座が高い以外に至って普通のトイレに仕上がったではありませんか?

片側の壁を夫お気に入りの木目の奇麗なレッドシダーにしてもらいました。
夫セレクトの照明はヤコブソンランプ。

お気に入り空間で用を足せるのでいいんじゃないでしょうか~~♪

しかし、、トイレも塗り壁で仕上げてもらっているのですが、3年目くらいで手洗い周りが濡れて壁が変色しだしました。やはり塗り壁に水気は良くありませんね。
それで今年、タイルを貼ってもらいました。もう濡れても大丈夫!
このタイルもお気に入りです。
壁の色にあってて、とっても好きです。

それから、今年ようやく手に入れた鏡!
座っている夫も立っている私もちゃんと鏡が使える縦長サイズの物をずっと探していました。
いつも見に行く北欧家具のお店で見つけましたよ。デンマーク製のビンテージの鏡です。
カーブの付いた木枠がトイレの壁の色とぴったりでいいでしょ?

 

我が家のバリアフリートイレは木に囲まれた温かみのある空間です。
今でも木の香りがフワッとして気持ちいいんですよ。

楽しい我が家のバリアフリートイレの作り方でした。

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