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バリアフリーの作り方ー駐車場スロープから玄関、そして室内への導線

バリアフリーの家とは
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車いす利用者にとって、車から車いすに移り、玄関に入るまでの導線を十分に考慮する必要があります。

スロープの傾斜勾配は基本、1/12勾配と言われています。
角度にすると、およそ5度。
ちょっとした勾配や傾斜のところを車いすを押して移動してみて下さい。
機会があれば、車いすを漕いで傾斜を昇ってみて下さい。かなりの腕力が要ります。
下りも試してみて下さい。急だと意外と怖いものですよ。

スロープのちょっとした傾斜の違いで腕への負担の違いをはっきりと感じ取ることが出来るでしょう。
夫の場合は腕の筋力が減退していますので、出来る限り緩やかなスロープが良いわけです。
電動車いすを使ってはいますが、自宅では自走車いすも併用していますのでね。

出かけるときはほぼ私と一緒なので問題ありませんが、もしも何かがあった際、夫が一人で屋外に出ることができるようにして置かなければならないと思いました。

スロープの傾斜角度はできるだけ緩やかに、でもそうすると距離が延びます。
さらに、自宅の場合なら雨の日の外出を考えると車の乗り降りには絶対屋根があった方がいいですし、かと言って長いスロープに屋根も造ろうとするなら、予算もどんどん上がります。

我が家は外構工事に入り予定通りの場所にスロープが作られてはいたのですが、思った以上に急なスロープになっていて、やはり現況と机上との違いにビックリしました。
ですから、設計を見直し、造り直してもらうというハプニングが起きました。
我が家のように車いす利用するために造るのなら、最初から十分に詰めておいた方が良いポイントであると思います。

我が家の駐車場とスロープです。

将来の事を考え、一つ個室を作っています。
駐車場の横部分の四角い窓があるのがこの個室で、間取り上出っ張っているところ。
なので、個室部分の横を駐車場として、建物に一体化させ、駐車部分の軒を伸ばしてもらう事で雨に濡れないようにしてもらいました。
これで、雨の日も気兼ねなく外出が可能になりました。

以前の家は駐車場に屋根がないため、びしょ濡れになりながら乗ってましたからね。
乗るのに時間がかかる分、ずぶ濡れです。

今でこそ夫の運転は減りましたが、以前は夫が主に運転しておりました。
スロープ側に夫が下りれるよう、私が運転するときと夫が運転するときとでバックで駐車か、フロントで駐車かを変更して対応しています。

我が家の場合はこのような仕様ですが、軒先をすこし伸ばし、家づたいにスロープを巡らせたりしてもいいかもしれませんね。

降りると少し狭くなりましたが、メインスロープからひとターンさせてスロープを作っています。
ここが、予定外にスロープの設計を変更したところです。


駐車場自体の幅は狭くなりましたが、問題なく使うことができています。
このターン箇所を作ることで家までの傾斜をずっと緩やかにすることができました。

スロープを上がると玄関までフラットです。

そして、この玄関引き戸のレベルから室内へはフルフラット。上がり框などはありませんよ。
この黒いタイルの上までを土足可にしています。タイルなので濡れても平気です。


玄関入って左側はソファ横の壁裏に靴収納を天井まで造っています。
この、黒いタイルの上で靴を脱いだら靴をここに収納します。

靴の泥は玄関で出来るだけ払いますが、夫の靴底はほぼ汚れませんのでね。
泥汚れが床にまで付くことはありません。
ここから私のバッグ置き場とコート掛けが左側にあり、家に帰ってから靴を脱いで、荷物を置いてコートを掛けて、クローゼットへ行って着替え…すごくいい導線ができています。
買い物荷物を置くため、キッチンへはこの靴を置いたら、三歩ほど♪
重い荷物もすぐに置くことができてラク。
夫の衣類もこの通路ぞいにクローゼットがあり、取り出したり、収納したりしやすくなっています。
靴収納にフックを付けたので、愛犬のリードと散歩道具をちょっと掛けてます。すぐに外へお散歩へも行けます~

それから、この玄関引き戸の右並びに個室への引き戸があります。
この個室の入り口の一部も黒いタイルを少し中まで貼りましたから、この部屋は私たちのメイン生活エリアとは切り離して出入りができ、少し距離を置くことができるようになっています。
いつか、母が一人暮らしが寂しくなった時にでも気兼ねなく使ってもらえるかと思っています。
トイレも玄関からすぐにありますから、ここからも近くてトイレも気兼ねなく行けると思います。

この、玄関スペース自体を一つの部屋の空間のようにしました。
夫が昔購入し、大事にしているソファは靴やブーツを履くとき非常に便利。
人が来てもちょっとここに腰かけてもらってもいいですし、玄関らしくないこの雰囲気がとても気に入っています。

間取りの規則…みたいなのがありますが、、我が家の場合はほぼ無視。
上がり框はありませんし、玄関から部屋へのドアもありません。
先入観を捨てた自由な間取りです。
でも、すごく使いやすいんです。何が大事って使いやすいかどうかでしょ。

これがベストというのは無いと思うのですが、我が家は車いすで生活しやすいベターな家を目指しました。

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