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鍋島緞通ー江戸元禄から続く、木綿素材の手織りの絨毯について。

インテリア
http://www.nabeshimadantsu.jp/
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鍋島緞通(なべしまだんつう)
元禄時代から佐賀県で織られている日本の絨毯です。

佐賀と言えば”有田焼”がありますね。
歴史的に見ても、ここから世界に”ヤキモノ”が輸出された、技術と芸術の産地。
私は九州の中で佐賀がなんにもないと、バカにされているように感じますが、歴史文化と伝統工芸において、九州一の素晴らしい地域だと思っています。
この”鍋島緞通”も有田焼や鍋島焼といった、焼き物と同様に時代を超えた手仕事が今も佐賀県内で継承されているのです。

そして、その鍋島緞通の素材はウールではなく、『木綿』。
日本らしいでしょ?世界のどこかでこの木綿で絨毯を織っている所があるのかしら?
シルクは中国の物が有名ですよね。木綿もあるのかなぁ。

”鍋島緞通”はいつか手に入れたい物の一つです。
だってね、素材が綿って言うのにそもそも魅かれます。だって、ゴロンとなってもチクチクしない。
綿のタオル地って気持ちいいじゃないですか?シルクのようにヒヤッともしない。
木綿そのものの質感がみっちりと織られ、モフッとした独特の感触があります。

外国製にはない、独特の雰囲気を醸し出すこの緞通は敷物好きな方には目に焼き付く一品になると思います。

ではでは、、、鍋島緞通とは?

鍋島緞通。この風雅な響きをもつ敷物は佐賀が発祥の地。 誕生したのは、今から300有余年前、江戸元禄年間(1688年~1704年)のことで、中央アジアからトルコ、中国などを経由しこの佐賀の地に技術が伝わったといわれています。
その当時の様子は、佐賀県佐賀市扇町の苗運寺にある緞通碑(明治17年)に見ることができます。それによると、農業を営んでいた古賀清右衛門の家にかつて外国人より氈の織り方を習ったという使用人がおり、清右衛門が試みに織らせてみるとこれが美しく、みずから学んでその織り方を習得し、十二軒に織り方を伝授したと書かれています。

また、佐賀藩三代藩主鍋島綱茂候はその評判を聞きおよんでよろこび、扶持米を与えて技術を保護し、佐賀藩御用となり、一般への売買が禁止されたといわれています。江戸時代この敷物は「扇町紋氈」「花毛氈」と呼ばれていました。なお、当時より素材は木綿で、佐賀県白石の干拓地で栽培されていた上質の綿を使っていたといわれています。
明治時代になると鍋島緞通は一般への販売が開始され、大島貞七という実業家が大々的に販売を手がけていき、明治6年(1873年)にはウィーン万国博覧会にも出品されています。
大正時代には吉島正敏商店(大正元年~)、原田商店(大正7年~昭和30年)、と鍋島緞通製造販売を家業とする商店が2軒できました。

現在も、『鍋島緞通 吉島家』にて、この鍋島緞通が織られ続けています。
畳の上に絨毯ってものすごくカッコよくないですか?

古緞通:http://www.nabeshimadantsu.jp/works/old_style/

出典:鍋島緞通 吉島家より

大胆な柄なのに、落ち着いた雰囲気。和室にも洋室にもシックリ。
そして、独特の色合いは木綿だからでしょう。
もちろん、ペルシャやイランとかの華やかな赤い色も素敵なのですが、日本古来の「藍」の色。そして、古いものの多くが「タタミ一畳分」の大きさで作られているのです。

現地佐賀の吉島家には鍋島緞通ギャラリーもあるので、実物はそこで見ることも可能でしょう。

新しいものを手に入れることもできます。
ええ、お高いものの象徴、”老舗デパート展示会”でご購入可能のようですよ。
高島屋などの三越などで展示会を毎年各地で開催されています。

しかしながら、こうした物は我が家のような庶民が持てるようなお値段ではない。ええ、、桁が一つ違うと思ったがいいです。

一生大切に後世に渡って受け継ぎたいと強く望まれる方はぜひ展示会へ足を運んでみてもいいかもしれません。

どれくらい価値があるものなのか、どれくらい技術が必要なのか、そしてそれそのものの価値を自分の目と肌で感じ取れる機会になりますから、買わなくても一度見るという体験が大事だと思います。

ええ、ワタクシ昔々、、20年以上前です。一度、購入の機会がありました。
なぜか解りませんが、いつも見に行っていたイギリスアンティークショップに古い”鍋島緞通”がありました。
柄が独特で「パッ」っと目に入ったのです。
しかし、ショップのオーナー、「これは売らないよって言うんです。」

すると、私の姉、、「え~。コレ欲しいなぁ。」
当時、そこそこ稼ぎのあった姉、オーナーに喰いつきまして、、何とか手に入れたのです。

残念ながら、当時、お金に乏しいワタクシは横で指をくわえて見てるだけでございました。
しかしながら、古いものはやはり綿素材ということもあり、汚れが否めません。
そしてシミがつくと目立ちます。
ですから、やはりお子様のいるご家庭で使えるものとは別だと思います。
使用可能な部屋や場所を限定した方が良さそうです。
ええ、キッチンなんかに使うものではありませんね。
そして、畳の部屋があるならそこがベストかもしれません。あるいは玄関ホールなどね。

つまり、江戸時代に外国から渡ってきたウールやシルクの絨毯が、日本の畳の上で使うことに適した”木綿”素材の緞通として昇華し、伝統工芸技術として、現在も継承されているということが素晴らしいと思うのです。

こうした日本伝統工芸の凄さを実感できる一品に一度触れてみるのはいかがでしょうか?

コメント

  1. より:

    なかなか、楽しい情報ですねー独身の頃、仕事上、佐賀県の特産にある程度、通知ていましたが、鍋島段通に関してここまでは、知りませんでしたねぇ。有田陶器の染付の青い色、それにも似た、段通の色のデザインがいいですねぇ、一度、佐賀に行き、見て購入を考えたくなりました。果たして、手の内の懐でなるものか?