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フィレンッェ・メディチ家礼拝堂 in 車いす

世界の名所と美術館
http://www.museumsinflorence.com/
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フィレンツェといえば、メディチ家。この一族が君臨したからこそ、現在のフィレンツェがあるということです。あちらこちらに『メディチ家』の紋章が見られます。

このメディチ家礼拝堂は、サン・ロレンツォ聖堂に付属する、「新聖具室」と「君主の礼拝堂」と呼ばれる2棟の建物がありまして、「新聖具室」はミケランジェロの彫刻を堪能できる場所なのです。
サン・ロレンツォ聖堂より先にこちらへ。

こちらがメディチ家礼拝堂入り口。

お客さんが多く、なかなか込み合っています。どうやら、団体さんと鉢合わせしたようです。
困ったな、、、と思いまして、私だけちょっと横を失礼して中のスタッフへ尋ねに行きます。
ついでに、先にトイレも済ませたかったので尋ねますと、、「トイレは階段があって障がい者用のトイレが用意されていない。。ごめんなさいね…」とのこと。
戻って、通り向かいの角のカフェに確かバリアフリーのトイレがあったはずと教えてもらいます。
コーヒーを一杯のんで使わせてもらうと良いよと教えてくれました。

これは、トイレを使わせてもらうためのルールみたいなもので、イタリアで旅行時には中々トイレ状況が悪いので、カフェで一杯をしてトイレを済ます…という風にしますが、障がい者のトイレは中々見つけられません。
ですから、星の付いたホテルへ行くのです。障がい者用のトイレへの配慮が行き届いていますので、すぐに案内して使わせてもらえます。

このあたりにはホテルもあまりない感じで、人も多かったし、教えてもらったカフェにはバリアフリーのトイレがありましたので、店主に断り、ラテを一杯飲んで済ませました。
ホテルのような綺麗なトイレではないし、イタリアは便座がないところも多いので、除菌ペーパーを沢山持っていきましょう!!

ちなみに、メディチ家礼拝堂のトイレは階段の途中に隠し扉のように設置されていますので、ここは絶対に無理ですね。でも面白い造り。写真撮っておけばよかった~。。。

先ほどのスタッフが待っていてくれました。入り口が狭いので、私たちが入りやすいよう誘導してくれます。セキュリティーチェックを受けて、無事入館。ここも、私たちは無料で入れました。

まずは本命のミケランジェロを見なければなりません。「新聖具室」へと入りますが、階段です。しかし、驚くべき細工がされていますのでご安心を。

入るときの写真をどうぞ。
マリオという気のいいスタッフがサッと来まして、大丈夫!ちゃんと自分が操作するから待っててね~!!すると、階段下からグーンと床が上がってきまして、このように車いすで乗りますと、下の「新聖具室」へと降りることができます。

出るときの方が段差の状況が解りやすいので逆走しますが、写真をご覧ください。
出入り口はここ一つしかありません。
丁度、階段を上りかけの男性の足元に四角い枠が見えますでしょうか?
ここから昇降機が上昇し、階段の高さまでレベルを合わせてくれるように設計されています。

気のいいマリオが昇降機を作動させて、昇降機が下からグーンと上がってきました。
無事また出られました。

1500年代の昔の建築物でさえ、こうした配慮がされていることに感謝ですね。
そして、他のお客様方をお待たせてしまいますが、皆さん静かに待っててくれます。
ありがとうございます~♪

ではでは、「新聖具室」の中へ。

壁や天井は装飾や絵画のないシンプルな造りでした。
ここがメディチ家の霊廟であることを思い出させてくれます。しかし、どうやらミケランジェロが装飾を終える前にここの建築から手を離れてしまったという理由もあるようです。シンプルと感じる理由には最後までミケランジェロによって完成されなかったからなのか、、?

かの有名な霊廟内の2組のミケランジェロ作品です。
『昼と夜』
どうして、こんなポーズなのか。不思議な体勢です。

『夕暮と曙』

ダビデ像のような若々しい像とは違い、ここが墓碑であるためか、4体とも視線が前は向いていません。悲しく沈んだ表情です。
そして、真ん中の『聖母子像』もミケランジェロによる作品です。

そして、私にとっては必見のミケランジェロの素描が残されています。

下絵や素描を見ると、画家の腕がわかるといいますか、サラッと描くだけでこれだけ描けるのが凄いと感じるのです。

そして、「君主の礼拝堂」へと向かいます。
大きなドームの中に入った瞬間、全体が暗く思い色調なので、すこし重圧感を感じます。多くの白っぽい大理石で造られた建築物とは違い、ここは色のある大理石が多様されているので重く感じるのでしょうね。
残念ながら、かなりの範囲が修復中で足場と仕切りがあり、全体を十分に見ることができませんでした。

しかし、全体は暗い感じがするのですが、細かなところに目をやると、信じられない手工芸の塊で構成されていることが分かります。
祭壇部分ですが、この花模様も全部が石を削ってはめ込んであります。
そして、大理石の色も深いグリーンに茶、黒っぽいものが多様されているのがわかりますよね。壁もこんな感じの大理石と半貴石という希少石で構成されているのです。
恐るべし、メディチ家の財力!見せつけられますな。。。

そして、これがとても綺麗でした。

こうした装飾が至る所にされているのですが、花びら一枚から色のある石を切り取り、はめ込んで一つ一つ造られたもの。職人の凄さが伺えます。

色々な石をこのように大理石にはめ込んで作ったのです。
行程が説明されていました。現代とは違い、機材も限られた中でこうした工芸品を作る技術と執念といいますか、、本当に気が遠くなります。

「君主の礼拝堂」は全体の写真がうまく撮れませんでした。
公式サイト上の写真ですが、日が当たるとこんな色なのでしょうが、実際に中に入ってみるともっとダークな感じです。

http://www.museumsinflorence.com

そして、天井。

写真が相変わらずブレてますが、、天井画も素晴らしかったです。

そして、入り口のあるフロアでは宝物の展示と随所に墓所があります。
鉄の策で囲ってありますから、すぐに解りますよ。

骨??聖遺物です。遺体から指を取って入れちゃうという発想が日本人の文化にはないので、「エッ?」って感じがするのですけどね。『聖遺物』ですから、崇拝の対象としているのですね。
骨と確認しやすかったのでこの写真を撮りましたが、豪勢な遺物を入れる入れ物群が展示されています。みな、メディチ家ゆかりの方々の遺物です。
気にならない方はじっくりと見学してみましょう。

エイリアン??これは全くわからん…。

前回のフィレンツェで見ることができなかった、ミケランジェロを堪能し、メディチ家の霊廟を拝みまして満足です。

しかしながら、本当にこの時代の遺産って凄いですね。
見てて、もう呆然とします。

さて、次は本来のメディチ家の教会、サン・ロレンツォ聖堂を見学します。

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