フィレンツェで一番古い教会とテレビで説明されていた時から気になっていました。
何といってもこの外観。
古さを物語っていますね。しかし、豪華さのかけらもない。まるで、おろし金のような外壁です。
改築にあたり、ミケランジェロに設計が依頼されたものの、外観に手が入れられないままに今に残っているそうです。
それはそれで昔のままの中世の姿を見ることができて、嬉しい限り。
奥に見えるドームの2つが『メディチ家礼拝堂』のもの。左が「君主の礼拝堂」で右の少し低い方が「新聖具室」です。こちらを見てから、ぐるっと表側のこの『サン・ロレンツォ聖堂』へと参りました。
ここ一帯がメディチ家の墓所と祈りの場所となっているのですね。
さて、車いすはどこから入りますかといいますと、正規の入り口は正面左側から。
私たちは先に「メディチ家礼拝堂」を見ましたので、チケットを正面入り口で一旦ゲットしまして、またもと来た方向へ戻ります。
写真の矢印、スロープの所から入りますよ。聖堂の正面向かって右腹から入るということですね。
内部はこれです。
外の荒い外観とは全く正反対。
すっきりとしたライトグレーの印象です。
「君主の礼拝堂」がダークで重かったので、こちらが余計に明るく感じます。
なんとなく、古いにかかわらず、今時の教会のようにさえ感じます。
しかし、強烈に古さを物語るものが教会内のアーチの列柱の下、両側にひとつづつ。
ドナテッロ作、説教壇です。
周囲に階段などがなく、登れるように見えなかったので、棺かと思いました。
彫刻が凄いのです。ドナテッロはミケランジェロより少し前の彫刻家。
はぁ~もう作製されて500年、経っているのですね。
そして、キリスト像の下にはルネッサンス初期の代表、フィリッポ・リッピの「受胎告知」の板絵。
教会の中にはいろいろと礼拝堂が配置してあり、祈りのためのキリスト像と有名どころの絵画というのがセットになっています。ここも同じですね。
この日がそうだったのか、よく日の光が入っていて、暗い教会が多い中、明るい教会のイメージが強かったです。グレーのアーチがすっきりしています。
そして、お約束のように『メディチ家の紋章』。
この日は、フィレンツェ中心をギューッと一杯見ましたのよ。
次は一番の有名どころ、『ドゥオーモ』周辺を巡ります。
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