朝倉市の小京都「秋月」へ。
ええ、実家が近くで帰った折にはお散歩して楽しみます。
昔からある、月の峠というパン屋さんから黒門茶屋、出店も色々出ていますが、私が必ず寄るのは『骨董屋さん』。
今回の戦利品はこちらです。
コチラは作家さんの手書きの壺。
壺が好きです。なぜかは解らないけど、部屋に壺があるのが好き。
でも、ちょっと飾れる壺が今まで見つけられなかったし、素敵でも高いのは絶対に買わないし、、、そしたら、店の外にポイと置かれたこちらを発見。幾何学的な鳥の模様が可愛いし、北欧っぽいのも凄くいい感じ。可動を止めた”蓄暖機”の上に飾りました。
それから、色が奇麗で目に入ってきた器。
ブルーのガラス質の釉薬が凄くきれいなのです。夏にこれでアイスクリーム食べようかと思ったのよね。でも、イチゴを買ったのでイチゴを盛ってみると、中々キレイ。
和食だったら、ちょっとした煮物や、白和え、色々使えそう。
コチラが3枚あったので、これもゲット!!
そして、気になったのがコレ。
お茶碗が欲しくて見ていたら丁度良さそうだから手に取って見たもの。そんなに古そうでもないけど、手書きと印判みたいな感じで不思議な感じ。一体、いつのだろうと裏を返してみていると、骨董屋のご主人曰く、これは第二次世界大戦中に造られた”瀬戸物”。
だから、今から70年くらい前の物って事よね。
焼かれた場所が解らないようにする為に、刻印が数字で書かれているそうなのです。
一つ、新しいことを知りました。
そして、夫が欲しいと言ったもの。
これはね、なんと『たち吉』の物でした。
たち吉らしくない感じがいいでしょ。ブルーとグリーンのラインが良いし、これも北欧の香りがするわ。個室トイレの方へ置きます。
さて、全部でおいくら??
ちなみに、ブルーの釉薬の小鉢はシールで値段が貼ってあったのだけど、それには3,800円って貼ってあったの。そしたら、骨董屋のおじさんはペリッと剥いで、「欲しいのこの辺に集めて~」って言うから、壺にブルーの小鉢三つ、一つしかないけどお茶碗とたち吉を置いてみます。
「茶色の壺は1,000円、小さいのは一つ500円でいいや、たち吉はタダ!」ですって。「その代わり、自分で包んでね~」と、新聞紙とビニール袋をくれました。
なんだか、そういうやり取りも面白いし、器の謂れも知れるし、これがあるから骨董屋さんって楽しいのよね。
でも、単純におじさんが私に値段を負けてくれたわけでは無いと思うの。
その前の話が少しある。それが無いとやっぱり気前よくはなってくれない。
店の裏側にはかなり古い伊万里の焼き物がカゴに積んで放置といいますか、粗雑に積まれていました。気になってじっとみると、、”角福”と言われる”銘”の入った物まであるではありませんか。。
真贋はどうか解りませんが、やはり見る限り「古いモノ」。良いものを店の裏に放置はしませんよね。やはり、ヒビが入った物や、欠けたものばかり。
そこを見ていると、店主が現れました。
店主:「そこの、古いやつばっかりでしょ?これらはね、”金継ぎ”する人が買っていくんだよ。金継ぎししたら、またいい感じになるよ。」
私:「あ~、やっぱりそうだったんですね、古い器がなんでこんなところに積んであるのか不思議だったんですよ。でも、金継ぎまでは出来ない…。」
店主:「中にも色々あるから見て行ってね!」
そんな、会話をしてから、中を物色。そして、他にもちょこちょこ器にまつわる話を聞いたりしながら、これは?これは?なんて話をするかしないかで値段は変わる。
まあ、私が買うものって所詮ガラクタに近しいものなのですけど、骨董屋さんのガラクタは値段があって無い。だって、書かれた価格で買うことなんてほとんどないもの。
フフフ。人って不思議なものですよね。
お金が無くても欲しいものを骨董屋さんで買う秘訣は、やはり店主と仲良くなることでした!
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