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車いすで道路を歩く

バリアフリーとは
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 夫はかれこれ20年近く車いす生活を送っています。
結婚して10年。夫の車いす生活をずっと見てきました。だから、夫の車いす生活からの視点からですが、そこから見えてくる社会があります。普通に歩いていたら気づかないことがたくさんあります。そんな気づいたことを少しづつ書きたいと考えています。

夫の場合は、腕の筋力が弱っているので私が車いすを押すことが必要になります。車いす押して公道を歩いた人がどれだけいるのでしょう。私は車いすに乗って公道を移動したことが無いので、車いすを押して公道を移動することの大変さをお伝えしたいと思います。

まず、道は平らではない。

皆さんご存知だと思いますが、道路には勾配が付けてあり排水しやすくできています。雨の際これがなかったら、排水が悪くなり道路としての機能を失いますからなければならないものです。ですが、車いすを押しているととてもこの勾配がつらい時があります。

片方の腕にしっかりと力を入れて置かないと、どんどん斜めに進んでしまい真っすぐに歩くことができないからです。周りの人々は真っすぐに歩くと仮定しているわけですから、私が急に斜めになると危険ですし、ご迷惑をかけてしまいます。ですから、勾配がきつめの歩道や道路を進む際はものすごく腕が疲れます。でも、疲れたからとうっかり手を放そうものなら、斜めにずるーっと彼が移動してしまうので、一旦停車し、車いすのブレーキをかけてもらわなければなりません。おかげさまで私の腕力は以前よりずっと強くなりました。

段差は1センチでも危険。

たかが1センチ。されど1センチ。時々私は容赦なく「ドンッ」と進んでしまい夫に恐怖を与えております。これくらい行けるかな~と思っても、小さい前輪の向き次第ですごい衝撃になることがあります。むしろ、10センチくらいの段差なら前輪を完全に段差の上まで上げ、後輪を段差にべた付けしたまま上がるという方法がとれるのですが、微妙な段差ほど困りものなのです。歩道に設けられたコンクリートの縁石。。。と、点字ブロック。。。
↑これが一番嫌いです。海外へ行くとこの縁石を一部取り払い、車いすの幅くらいできれいに平らに仕上げてくれていたりします。そんな道路を見たときは本当に感動です。
旅行の時にちゃんと写真を撮っておけば良かった!

ー 台北の歩道 -


写真でわかりにくいな。。でも、台北のこの交差点は平らに仕上げてありました。
縁石をあえて外して、モルタルで平らに処理されたところが随所にあり、バリアフリー化に力を入れている印象があります。ちなみに、台北の地下鉄は本当に素晴らしいバリアフリーでした。

ー ニューヨークの歩道 ー

これも写真がイマイチですが、交差点の歩道部分が平らに処理されているのです。
道路側を盛り上げている?とにかく、何かしら加工をして努力している痕跡があるんです。
これはブルックリンですが、チョコチョコと車いすやベビーカーが通りやすいような努力をされている印象です。
マンハッタンは基本的に歩道が広いつくりなので歩きやすいです。車いすやベビーカーが通りやすいよう随所に努力が感じられますが、路面が汚いところが多いです。でも、これは冬期の雪で路面の状態が悪くなりやすく仕方がないとタクシーの運転手さんは言ってました。

― ロンドンの歩道 ー

ロンドンも平ら処理されているところが多くあります。ここも丁寧にモルタルで滑らかに処理されています。古い町の印象がありますが、道路状況は良いです。基本的にドライバーが歩行者に注意をよく払っている印象です。歩行者への注意喚起も徹底していて「右注意!」とか路上にかかれていたりします。
ちなみに、素晴らしいと思ったのは「ブラックキャブ」と呼ばれるタクシーすべて横からササっと車いすで乗れてしまうので、タクシー移動が非常に楽だったことです。これについてはいずれまた書こうと思います。

あくまで私の視点ですが、車いすに乗って移動するともっと大変なんですよね。
夫は最近電動車いすを手に入れましたが、こういった段差に注意しながら運転するのはなかなか大変だろうなと少し心配しています。

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