理想の家は、三度建てなければ出来ないと言われますね。
本当にそうだろうなと思います。
家族構成や生活スタイルは変化しますし、年齢を重ねるとまたそれも変わります。
そもそも、理想どおりの家は建てられないというのが事実だと思います。
我が家も理想どおりかと聞かれれば、YesでもあるしNoでもある。
しかし、出来る限り考えたと思います。後悔はしていません。
我が家の理想はものすごく大きく膨らんでいたと思います。
多分、身の程を超えた理想と妄想が頭一杯になりすぎたのです。
それでも、私の提案は参考になるものと言えないかもしれませんが、むしろ、最初に理想と妄想を掻き立てるアイデアを沢山自分に詰め込んでいた方が良いと思うのです。
なぜなら、、あれが無理ならこっちのは実現できるかも?と選択肢のストックができるからです。
いわば、予算が合わない、あるいは出来ない、スペースに限りがある、など行き詰まるときに、「それなら、こっちのやり方、こっちの素材、こんな間取り…」と、自分のストックの中から他のものを選びなおして切り替えが効くということです。
ですから、家に対する妄想、、、というか家に対するビジョン、、これが無かったら、せっかくの未来の暮らしを支える大事な家が不満の残るものとなってしまうと思うのですよね。
私が家を建てるまでに「理想と妄想のストックを一杯にしてくれた雑誌や本」がたくさんあります。
実際に参考になった雑誌と本をご紹介しようと思いまして。。
インテリアの本や雑誌は普段から好きでしたから、よく買っていました。
現在は雑誌と言われるものはほとんど買わなくなりましたが、家を建てる前は夫と本屋へ行ったら、インテリア雑誌や家に関する本をよく買っていました。
出るたびに高頻度で買っていた雑誌。
ええ、雑誌の中の家々は、中々ハイソな住宅、、邸宅だったりします。
でも、一般住宅には参考にならないと考える必要はないと思うんです。
住宅設備についてもインテリアについても学べますし、よく見ていると、高価な物ばかりが掲載されているわけではありません。
普通に水栓特集や新しく出されたバスタブや手洗い器、照明やカーテンなど、じっとよく見るとお手頃な物も掲載されていたりするので、要は使い方次第なのだと思える部分もあるのです。
この、『I’m home』のサイトから、雑誌に掲載されたメーカーのカタログを送付してもらうことが出来るんですよ。
それから、『ELLE DECO』
ええ、女性大好き、ファッション誌のインテリア版。
おしゃれなセレブのインテリアを沢山見たいし、単純に素敵な人の室内を見て楽しみたい。お料理情報もあるし、テーブルの素敵なセッティングを見たりすると、少しでも頭の隅にそうした画像が残るので、普段ちょっと真似できる、、、と、言いますか程遠いけど何も出来ないよりいいんじゃないかなってね。
IKEAとのコラボインテリアなどもあるので、予算が少なくてもどれくらいできるか?とかの記事があったりもするので、雑誌の世界と考えずに自分だったらどこら辺までやれるか…と参考にした方が良いと思うんです。
それから本。
『北欧モダンハウス』ー建築家が愛した自邸と別荘
これはね、間取りも(小さくて見えにくいけど。。)載っています。だから、実際に間取りと空間とインテリアを把握することができる。
北欧デザインの7人の生い立ちから、北欧デザインが誕生した過程が辿れます。
家具デザイナーとしても有名なアアルトをはじめ、7人の北欧建築家の間取りとインテリアが解るのは凄く興味深い。
1930年代くらいの家なのに現在見ても全く遜色ないインテリアの素敵な家たちです。
そんな、時代を経ても遜色ないということはやはり、彼らが残したこの北欧の建築や家具、インテリアの考え方が現代の人の生活にマッチしているという証なのだと思うのです。
それから、、
家庭画報特選『北欧インテリア』
これはもう販売されていません。中古本はたまに出ているようです。
家庭画報の別冊版なのですが、非常にいい本というか雑誌ですが中身が充実しています。名作家具がたくさん載っています。
我が家はそんな家具を買う余裕はありませんが、雰囲気を知ることができます。
北欧家具を大切に使い続ける実際のお宅がたくさん掲載されています。
海外の家はやはり日本住宅として応用するには大きすぎますが、
日本の家も沢山掲載されていますので、こちらはとても参考になると思います。
実際の暖かい程よい暮らしを感じさせるお宅がいくつかありました。
どうせなら、間取りも載せて~って思いますが、写真をよく見ると一つ一つのスペースでの間取りが何となくわかりますし、家具の配置などはすごく参考になると思います。
それから、天井や壁の仕上げ方も凄く素敵な家々ばかりです。
また、家を建てるにあたって、北欧の建築や家具への興味が沸いてきたという人には、とても解りやすく「北欧名作家具」の情報が掲載されています。
雑誌1冊にこんなにうまくまとめられているものはあまりありません。
夫が購入した本でしたが、これは本当に妄想を現実にしてくれそうな一冊でした。
以前にも書いていますが、北欧に学ぶことは大変多いです。
我が家も雑誌を見てはアレやコレやと考えましたし、見すぎるとそのイメージに固執して先に進まないということもありました。
結論から言えば、北欧モダン。。とか〇〇風とかにこだわらず、こうした情報やアイデアやイメージを”我が家流”に形成していくというのが一番なのだと思います。
そのための情報ストックを自分の頭にたくさん詰め込んでいるときっと面白い楽しい家にできるんじゃないかと思うのです。
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