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車いすで海外旅行に行く手続きは面倒だが慣れると問題ない

旅のしたく
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夫と初めての海外旅行は「ハネムーン」でした。
バルセロナから出港する8日間の地中海クルーズです。もう、10年前。

当時はまだそんなにクルーズ旅行がメジャーではなかった気がします。
意外とお手頃な価格で乗船できます。お値段はお部屋次第。
巨大なマンションのような客船です。
BSテレビでクルーズ船での旅行番組があっていますし、テレビでも取り上げられるようになりました。
アメリカやヨーロッパの人は前からこういったクルーズ旅行があったようですね。今は船籍も増え、アジアにもクルーズ船が就航しています。
ですから、日本の地方の港にこんな巨大なクルーズ船とか停泊することもなかったのですが、私たちが乗った船が家の近くの港に泊まっていたときはちょっと興奮しました!

三食食べ放題。船がホテルの代りになるので、旅行中の荷物も心配いりません。ただ、私たちのような車いす旅行者は、各港からの観光で観光バスに乗ることが出来ないという欠点があります。歩行が全くできない人にとってはちょっとハードルが高くなります。
しかし、船の中で楽しめることもたくさん用意されています。カジノにダンスショーやアイススケートショー。アクティビティも色々あります。
それにたくさんの国の人に出会えます。毎回の夕食のテーブル担当はチュニジア人の男性でした。地中海航路なので北アフリカ系の方がスタッフに多くいたようです。
車いすのお客さんも乗っていらっしゃいました。ご主人が車いすのアイルランド人のご夫婦。帰りの空港で再度遭遇し、お互い頑張っていきましょうね!的な会話をして別れたのがとても嬉しかった。

この時は色々と初めての体験でしたので、車いすで旅行をする際の手続きが全く分かりませんでした。

クルーズの予約はクルーズ会社の英語の予約サイトで取りました。
幸い、障がい者のための部屋もエレベーターに近い場所の各階に設けてあり、”wheell in shower”と呼ばれる車いす利用者のためのシャワールームがある広めの部屋を選んで簡単に予約が出来ました。

次に飛行機ですが、私はいつもH〇Sとかで取っていたので、この度もH〇Sで予約。で、車いすなので立って歩いては飛行機への搭乗が出来ないということを伝えます。ですが、ここからがなんとめんどくさい。H〇Sの方、病名を聞かれるので答えます。『筋ジストロフィーです』しかし、何の病気と思ったのでしょうね。筋ジスにはいろんな型があるので勘違いしたのか、話をちゃんとこちら確認しなかったのが悪いのか、どうやら”仕事できない君”に遭遇した模様。

この時、飛行機はエールフランス。すると、H〇Sのスタッフ、エールフランスへ英語の診断書を出さないと手続きが進められないなんて言うではありませんか。
何も知らない私たち。
「え!そんなの必要なの?車いすの人はいつも診断書取ってるのかな?」
仕方がないので、急いで病院に行きます。で、英語で書けと言われる以上お医者さんに英語でお願いしますと頼みます。
これに1万円くらい掛かったかな?ま、診断書ですから仕方ありませんね。
で、何とかエアチケットを入手しました。

でもですね、次に旅行に行く際、このH〇Sの人が完璧な”仕事できない君”であったと分かるのですが、こんな診断書なんて全然要らなかったんですよ。
診断書が必要なのは、飛行機の中で特別な医療器具を使うような人だけです。詳細がちゃんと各航空会社のサイトに載っています。
夫に必要なのは「アイルチェア」という狭い通路用の車いすと、立ち上がることが出来ないので、席への移乗に人の手をお借りしたいという事を告げるだけでほぼ問題なかったのです。

ええ、私たちこの一件で学習しましたよ。
エアチケットは直接、航空会社のサイトから買うのが一番だと。それ以来、いつも直接予約、電話やメールで確認。
もちろん、一度も『診断書出せ』なんて言われたことありません。
アメリカのLCC(格安航空会社)でさえ全然問題になりませんでした。

あ、車いすの方々のツアーで行けばいいと思いますか?
ん~。。。嫌です。

めちゃくちゃ高いんですよ。
そりゃね、添乗員さんとかいて安心かもしれません。
でも、行きたい所に行けませんし、泊まりたいホテルも選べないし、ツアーの予定に合わせるのが精いっぱいになって、現地の雰囲気を十分味わえない気がするからです。
ふら~っと最寄りのカフェとか寄ったりするのが楽しいでしょ。
あと、現地のマーケットや蚤の市とか見たいし。
テレビで見た”あの”スイーツが食べたい!とかもあるでしょ。
で、現地の人が食べてる美味しいものって食べてみたい。評価の高そうなレストランを探して、車いすがOKそうか「Google」さんを駆使して調査し、予約を取っておきます。もちろん、この時も車いすであることを告げておきます。

ハプニングはもちろんあります。
人にご迷惑を掛けないよう準備はするのですが、どうしようもない事ってあります。でも、助けて下さる人が必ずいて、地元の方の温かさとか優しさに触れられてすごくいい思い出になっていたりします。
健常者でも旅のハプニングは付きものですからね。。。

確かに車いすってすごく不自由。
でも、この状況だからこそ、日本でも海外に行っても違う視点で違う世界が見えることがあり、好奇心の強い私にとってはとても面白いのです。

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