ソファでテレビを見ると間違いなく「コックリさん」が襲ってきます。
そんな感じでテレビを見ていると、ライトに照らされたデヴィ夫人が映り、デヴィ夫人が知る、イメルダ・マルコスについての話というような番組が始まりました。
私が見た範囲の内容としてはざっくり、『素敵な男性を射止める”選ばれる女”になりたいなら、イメルダ・マルコスのように振る舞いなさい~』な感じでした。
デヴィ夫人曰く、イメルダ・マルコスは「選ばれた女」だったと。
これを夫と見ながら、、夫が語ったことは…
「こういう人、自分が女性の地位を下げていると思わないのかな?」でした。つまり「わざわざ第三大統領夫人を目指すより、自分自身が大統領を目指す方が格好いい生き方じゃない?女性にはそれだけの能力が有ると思うし、向上心や野心が有るのなら自らがハイスペックになる事を目指す方が自然だよね。」というのです。
おっしゃる通りです。
どんな風に書いたらいいか迷いますが、「女性が女性の身分を下げている現象」ってなんだかずっと変わらない。
前に描いた記事。。
イメルダ・マルコス。Wikiからどうぞ。
もちろん、テレビ番組の中でも、彼女の人物像やその後の強欲ぶりは説明されていて、当時の映像もたくさん流れていました。
当時のニュース映像をワタクシちゃんとリアルタイムで覚えております。
フィリピンのマルコス政権が倒れ、その後民衆が彼らの豪邸に入ったときの映像にはイメルダ夫人の膨大な靴とドレス。
巨額の国家予算を独裁政権下、使いたい放題でございました。
その、、彼女こそデヴィ夫人の言う、『選ばれた女』。
正直、、、「は??」となったのは私だけではないと思いたい。
もちろん、結婚に至るエピソードはそれなりに女性の振る舞いに必要なポイントが押さえられているのだと思いますが。。。
いわゆる「ハイスペック男」との結婚の末路も中々です。
興味本位で見続けたのですが、半分くらい見て飽きれてしまい、見るのを辞め、お風呂に入りましたが、内容がどうもこうも引っかかる。
そもそも、このイメルダ・マルコスもデヴィ夫人も結婚生活は楽しかったかもしれないけど、『成功』とか『幸せ』とかからは次元が違うものだと思うのよね。
それなのに、そういう人の婚活とか結婚を参考にするの???
こうした、バラエティ番組を作るテレビ界の人の頭の中がよく理解できませんが、視聴率が上がるので作るのでしょうから、この話が面白い人が沢山いるという事なのですよね。
面白半分ってことで良いのでしょうけど。
これが婚活バイブルと言われています。
若い人には凄く人気だそうです。
しかし、書評等をみると真に受けている人もいそうなのが怖いです。
女性として”中身”が大事という事は確かにうなずける部分が多いのですが、ハイスペックでないと男でないというような思考回路を若い時点で持ってしまう事は良くないと思うんですよね、、。
まあそれでも、”デヴィ夫人の婚活論”とのこと。ぜひ買ってね!(笑)
デヴィ夫人の幸せは、この本が売れることでしょうから~。
しかし、若いころのデヴィ夫人は本当に美しい人ですね。
きっと人の目を惹いたことだろうと思います。
人から注目されることに若いころから慣れていたでしょうし、きっと近づいてくる男の人も、よっぽど自信のある人だったりしたのだろうと想像します。
美人にはなかなか近寄れないというのが、消極的日本人男性の性でもあります…。
デヴィ夫人のような器量がありますか?
でも、デヴィ夫人と自分は違うと考えた方が良いと思うんですよね。
そういう波乱万丈、ハイスペックな男性との出会い、プレゼントの嵐とかに憧れないと言えばウソになりますが、、デヴィ夫人の言う通り、そういう人は普通に浮気しますし、つまりは…寄ってくる女性も多いです。
寄ってくる女性も何だかな…自分と同じタイプの女性であるのですよ。
そこに怒りを感じても、自分も同じですから、さらりと見過ごせる器量を表して決して離れないと決断するのか、さっさとお渡しして、別のハイスペックな男性をまた探すのか。。。の繰り返しです。
その器量ありますか?
私にはナイ!
しかも、そういう観点で生きている男性は相手にしたくないな。
ん、ちなみに大統領だろうが、第三夫人とかナイ!
ええ、男性は浮気する生き物という言われ方しますが、しない人はちゃんとしません!
動物的に生きている人もいれば知性的に生きている人もいます。
それを見分けられないことの方が問題だし、自分がどっち側の人間かを自分で知ることの方が先であるのは間違いありません。
夫の言う女性の地位
歴史から見ても女性の地位はどうしても低いのです。
それは、世界中あまり変わらない感じがします。
女性の地位が高いという国や地域の方が少ないと思われます。
やはり女性の方が耐える力が高いというところにもあるのではないかと思います。
そのことは、女性の方が精神的な病気に掛かりやすい原因ともなっている気がします。心が付いていかなくなるから。
デヴィ夫人のような強靭な心を持っている人は別です。
ある意味、それはその人の賜物であり、それが全ての人にある訳ではありません。
浮世を流して世界を巡り、そして本を出版しちゃう訳です。
イメルダ夫人も凄いですよね、夫が独裁者になればさらに自分は貧しい国民のお金を散財。すごい度胸がある訳です。
そうでないなら、お金はそこそこでも心優しい男性を選ぶべきです。
自分の性格の欠点を修正するために努力しないでいい訳ではありません。
それが、男に好かれるための云々論であるなら、それは辞めた方が良いと思うんです。
だって、そんな事してたら最初っから本当の自分を相手に伝えられないでしょ。
「好かれるための自分」を演じないといけない。
それって、病みませんか?
自分を引き上げてくれるような男性は最初からお金持ちではないかもしれません。
でも、その要素を見極められる女性になることや、そんな男性だと感じても収入で判断したとしたら、後から大きな後悔をする可能性もありますよ。
最初は何もなくても、二人でなら余りある財産を築くことも出来るかもしれません。
物理的にも精神的にもです。
女性が差別される要素や女性の地位が低いという問題の一つには、女性自身が男性に対する姿勢をまず変化させるべきところがあると感じます。
「ハイスペック~」を手に入れたいから波乱万丈な人生に足を突っ込むよりも、、心穏やかに日々を送る方が幸せだな~。
まあ、波瀾万丈型人生を楽しむなら、私は『樹木希林さん』型のほうがいいかな~。
哲学的に生きた、非常に賢い人だと感じます。
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