我が家はバリアフリーの平屋。
車いすの夫が過ごしやすい空間を作っています。
使いやすくするために、使いやすいものを選ぶ。
インテリアを諦めない。
夫婦で好きなインテリアを楽しめる空間で過ごしたいです。
夫も私もインテリアやデザイン、歴史や美術が大好きだから。そして、犬も!
車いす暮らしだと何かと機能が優先となる。大切なことではあるけれど、どうしても”好きなものを諦め”仕方なく、デザインを妥協しなければならないことが多い。
車いすや福祉機器というものは、どうしてもデザインに限りがあり、その中で選ぶことになる。
だから、家の中は好きな物を”諦めない”暮らしをしたいと思うのです。
北欧のデザインやミッドセンチュリーの家具、そして、好きなアートに陶器。
でも一つ、”諦めた”ことはある。それは『本棚』。でも、これは結果的に”諦めて”良かった!
そして、代わりに手に入れたサイドボードは夫も使える引き出しがある。
棚式より、引き出し式がいい。引き出せば簡単に奥の物が出し入れできる。
棚だと奥に手を伸ばす必要があるので、夫が棚の奥に手を入れるということは上肢が不安定になり難しい。
それからこの”取っ手”。
指を引っ掛けられるから、夫も開けられる。取っ手部分は彫り込んであるから余計いい。
このサイドボードを選んだのもこの木質の感じやシャープな感じが気に入ったこともあるけど、この”取っ手”部分のデザインが使い易そうだし、素敵だったから。
そう、”諦めて”はいない。
”諦める”前に素敵と思える私たちが使いやすいものを徹底的に探し、選ぶことが楽しいのだ!
ミッドセンチュリーやいわゆる北欧デザインのビンテージのサイドボードは、足のあるデザインが多く、高さも程よい。私もこれだと物を収納するのに高さが低すぎず物を入れやすくて使い勝手が良い。
買おうかと予定していたG-planのサイドボードより、このネイサンのものにして正解だったと思う。理由はやっぱり”取っ手”。
”諦めずに”探す。この、ビンテージ家具屋さん巡りがまた楽しいのよね♪
結局、ご贔屓にしている北欧家具屋さんで手に入れたわ。
素敵なものに巡り合うって最高に楽しい。
それから、こうした足のあるデザインの家具はルンバでお掃除したい人にもピッタリよね。
そして、使いやすく工夫する。
それから、我が家のイケアの本棚。本棚も腰高だから、夫も本を取り出せる。
本棚の奥行は、38センチあるのだけど、本は奥まで入れ込まない。
取り出しやすく、手前に置いて出しやすくしている。
それから、本棚に付けた引き出しがあるのだけど、ここの引き出しの取っ手は”取っ手”と言うより”ツマミ”のようなものが付いていた。
すると、開けられないではないものの、開けにくい。
まあ、小さめの”ツマミ”はシンプルでデザイン的にはこの本棚にピッタリなのだけど、私もちょっと使いにくい。
で、思い出す!ロンドンの『アンソロポロジー』で購入していた”取っ手”!!
早速交換~♪
私が「カワイイ~♪」と買っておいたもの。3組買っていたので、引き出しにしていた部分を全部交換できた。大きさが4センチくらいあるので、夫もこれで掴みやすくなり良くなったわ。
それに、この取っ手を見るたび、旅行で出かけた「ロンドン」も思い出せる。
”諦めない”で、出し入れしやすい状態を作る。
夫の手が届く範囲に何でも置いたらそれは使いやすいかもしれない。でも、いろんなものが表に出てしまう。
ある一定の生活感は室内に必要だと思う。無機質な何もない部屋で過ごしたいとは思わない。
ただ、室内で目に入って美しいものと美しくないものがどうしてもある。
やはり、便利だからといろんなものが周りに散乱するのは、どうしても心地よい空間にも美しい空間にもならない。
ここを、穴埋めするためにはやはり夫が出し入れしやすい状態を作るしかない。
我が家は障がい者がいるからと、機能が優先だし、、仕方がないと”諦める”こともできる。でも、工夫次第で収納も機能もどうにかできている。
我が家には高い場所の収納はあまりない。そして、ホコリがたまって掃除の負荷が増えないようなインテリアにしている。
インテリアを良くしようとすると、使い勝手がどうかな~ってものがあるけど、使い勝手とインテリアの好みを”諦めない”と何とかなるものだ。
それに、夫が出来ることを考えて収納を作ると、私のちょっとした家事をを一つでも減らせる。
こうした工夫は”障がい者”だから必要だと重視するものの、正直、健常者であっても使い勝手を十分考慮するとずっと良くなるのだろうと思うのよね。
共働き家庭だと家事ってやぱり分担しなければならないだろうし・・・。
我が家の場合は使える手となるものが、ほとんど私の”手”の二本しかないのよね。
ということは。。健康な夫婦なら四本だ。三人家族なら六本。四人なら八本にもなる!
できることが、二倍、三倍、四倍だ~!
一人で頑張っている奥様方。これらの手をうまく使う術を習得すべしだな。
コメント