ブランドショップが立ち並ぶ有名な「コルソ通り」沿い、ヴェネツィア広場寄りに立っております、ドーリアパンフィーリ美術館。
道沿いに重厚な建物がずっと建っているので、どれかなって感じですがあまり目立たずにポッコリと空いたアーチの入口に看板があります。
入ると外の通りとは打って変わり、静かな静寂のある中庭。レモンも実っております。
さて、車いすは入れるかしら?よく調べずに来たのでとりあえずチケット売り場のオジサマに尋ねます。
すると、、「歩くことが可能なら今の目の前の数段の階段を上って、立ったままならエレベーターに乗れる。」と言われてしまいます。
と、言う事でココは車いすは完全にアウト!
でも、せっかく来たので私だけ入ります。その間、夫は1階の階段下で待って良いことに。
要らぬ情報ですが、この階段下のスペースには何やらお高そうなバイクが3台にポルシェが1台ありまして。。あとで調べますとこのお屋敷には今も一族がお住まいとのことで、なるほど~。
国営の美術館は障がい者とその同伴者一人が無料になる場合が多いのですが、こちらは個人なので無料ではありません。無料ではなくとも、入る価値ある美術館でした。
個人的には行政に管理された小奇麗な美術館よりも、個人が集めてそのままに好きに飾った雰囲気の残る展示が凄く気に入りました。
しかも、素晴らしいコレクションばかり。
前に行った「ボルゲーゼ美術館」も素敵だったのですが、ここはすべてが凝縮されていて見ごたえがあります。
個人の邸宅内だからなのか、こじんまりとした空間に(語弊があるかもしれませんが、ほかの宮殿のような美術館とは違ってという意味です…)びっちりと天井や壁の装飾があって絵画が並ぶというとても凝縮した異空間が味わえるのです。
高い高い天井にブワーっと天井画!!!っていうのではないのですごく何だか居心地が良いと言いますかね、、ぜひぜひ行ってみてほしい美術館です。
ん。写真で見ると、高い天井にブワーっと天井画ですね…。
でもね、、これでも比較的小さめなんです。壁一面に天井まで絵画が掛けてあるんです。
やっぱり、激しく装飾ですね…。
こちらは鏡のギャラリー。
やっぱり、派手ですね。。しかしながら、ここが小さく感じるっていうのが凄いことです。
他が、どんだけって話なのですが、建物の雰囲気と言いますか、中に居るときの感じと言いますか、何となく居心地の良さを感じられる広さなんです。
実際に行って確かめることをお勧めですが、、悲しいことに夫のように全く歩けない場合の入館は難しいという美術館ではあります。
個人の邸宅ですし無理は言えませんが、そこら辺を今後何とかしていただけると嬉しいものです。
ああ、旦那様と一緒に入れたらなぁ・・・。
あーだ、こうだとひそひそ話ながら見ることが出来なかったので、残念でした。
カラヴァッジョ3点に…
ティツィアーノ…
ブリューゲル…
ケンタウロスの彫像なんかも…
有名どころがポツっと突然飾られています。
随所に有名な作品を発見しながら見るととっても楽しいです。
ま、有名な作品には音声アナウンスのナンバーが振られているので注意して観ていたら見逃しはないと思います。
ここはずっと変わらずこのままの展示を続けてほしいなぁ。
注文は一つ。車いすでも入れるように何とかお願いします!!!
余談:カフェとレストランが併設されています。
ここも雰囲気は良さそうでしたので、時間があればここで休憩も可能です。
ドーリア・パンフィーリ美術館はココ
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